文責: katz 05/02/23 17:41 | カテゴリ: CD | 編集する
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ついに買ってしまいました。禁断のCD!(^^ゞ
ビーチボーイズの「Pet Sounds」のステレオバージョン、セッションスケッチ、アカペラバージョンを集めた3枚組CD。1997年の発売のものです。現在は通常販売していないので、私は中古で入手しました。
音楽をやっている身としては、特に興味があるのは、セッションスケッチ。どのような環境で録音が行われ、初期バージョンからアルバムバージョンに仕上がっていくかが良く判るようになっています。ご存じの通り、この頃のビーチボーイズはリーダーのブライアン・ウィルソンが曲のほとんどを書き、プロデュースもしていました。また、演奏はビーチボーイズではなくスタジオミュージシャンがやっていたので、ここで聞けるセッションはブライアン対スタジオミュージシャンのやりとりということになります。
本などによると、スタジオに入る時点では、ブライアンは簡単なスコアシート(コード表)しか用意せず、ミュージシャンに個別に音を伝えていたと書いてありましたが、本当でしょうか?私がこれを聞いて感じるのは、簡単なスコアシートで演奏していたのはドラムやパーカッションだけで、メロディ楽器はちゃんと書かれていたのではないかと思います。それまでのリハーサルにどれだけの費やしたかは不明だけれど、このCDで聴かれる初期のバージョンの時点で既にアンサンブルは出来上がってる。このセッションはフィル・スペクターで有名な「レッキング・クルー」と後にいわれるサウンドグループで演奏されているんですが、そのリーダー格で名ドラマー、ハル・ブレインがブライアンから指示を受けるシーンが度々。これは決してハル・ブレインが下手のではなく、あえてリズム隊のキーになる彼に自由な演奏をさせることによって、バックの演奏に息を吹き込もうとした意図ではないか?と私は思っています。個人的にブライアンとハル・ブレインは仲が良かったみたいですし...
また、ミュージシャンからのアイデアを取り入れるブライアンの柔軟さも聞けます。例えば、「Got only knows」では間奏のコーラス前に不可解なブリッジがあるのですが、元々はふつうの音価で演奏されていたものをキーボーディストがスタッカートの方が良いのでは?と発案し、演奏してみて皆が同意する。ところが、空いてしまった間をドラムのフィルで埋めるのだけど、何気なくハル・ブレインが叩いたフレーズをブライアンが気に入って、叩かせようとするものの、ハルはもっと別のアプローチがあるのではないかと、練習の合間に別のフィルを叩いてる。この間なんと20テイク!ドキュメンタリーで話は聞いていたものの、実際に聞いてみると結構おかしい部分です。(#^_^#)
後半はアルバム全曲のアカペラ...というと聞こえは良いですが、要は歌だけのトラック。しかしそこは天下のビーチボーイズ!バックの演奏に隠れたところでもすばらしいコーラスを聴かせています。
正直言って、これで8,000円(中古購入価格)は私にとって安い!と思えた一枚です。
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